杏沙子の音楽原体験は「瞳はダイアモンド」

アーティストたちが影響を受けてきた音楽や、100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲をテーマにしたFMプログラム「Inter FM897 897 selectors」(隔週木曜日20時からInter FMでOA中/DJ:野村雅夫)。今回のセレクターは、杏沙子さんです。インディーズ時代からYouTube で公開されたミュージックビデオが話題を呼び、昨年2018年にメジャーデビュー。群を抜いたポップセンスと衒いのない歌声を併せ持つ次世代シンガー、杏沙子。2月13日には、待望のファーストフルアルバム「フェルマータ」をリリースする彼女の音楽のルーツ、影響を受けた楽曲、そして100年後も誰かの心に残って欲しい曲などを伺います。 


▼音楽体験の原点

◯瞳はダイアモンド / 松田聖子
母が運転する車の中で松田聖子さんの曲がよくかけていて、歌っていました。聖子さんって曲によってがらっと声が変わるので、「この人はいくつ声をもっているんだろ?」と幼な心に思っていました。聖子さんの曲の作品のなかでも特に印象に残る曲です。

▼10代の頃に節目となった曲

◯コイスルオトメ / いきものがかり
小さい頃から歌うことに憧れを持っていて「私も歌う人になりたい!」ってずっと思っていました。誰にも打ち明けられないまま高校生になった時に、学園祭でバンドを組んで初めて人前で歌ったのがこの曲でした。


◯Last Love Song / Superfly

大学進学をきっかけに東京へ出て来て音楽活動を始めたんですが、くじけそうになった時にこの曲に出会いました。これは失恋の歌なのですが、「変わり始めることを恐れずに 生きて欲しい」という歌詞を私の夢に置き換えて聴いていたんです。「恋」と「夢」ってなにか重みが似ているというか、歌詞が当時の自分と重なりました。

▼音楽活動を始めてから影響を受けたアーティストや音楽

◯眠りの森 / 冨田ラボ feat. ハナレグミ

大人になってから松田聖子さんの作品を全部聴いてみたんです。そこで「この曲いいな、これもいいな」と聴いていたら、ほとんどが松本隆さんの作品だったんですね。この人の歌詞が本当に好きなんだなと思いました。この曲は初めて聴いた瞬間からひと耳惚れしました(笑)。

◯Sweet Tweet / Official髭男dism

ボーカルの藤原さんの出身が同郷の鳥取なんです。年齢も近いのでかなり近く感じてますし、勝手に励みにしています(笑)。

▼100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲

◯うれしい!たのしい!大好き!/ Dreams Come True

「うれしい!たのしい!大好き!」は、ストレートなタイトルと歌詞、そしてメロディはみんなが歌いたくなるんじゃないかなと思っていて。そういう誰でも口ずさめる曲が残っていて欲しいなと思います。私も小さい頃に聴いて忘れることのできない曲になっています。


◯僕が一番欲しかったもの / 槇原敬之

松田聖子さんは声に興味を持っていたんですが、初めて歌詞に耳がいったのがこの曲だったんです。一曲を通して物語になっているので、最後の最後まで耳を澄まして聴こうと思える曲です。

▼杏沙子の現在






この『フェルマータ』を聴いた後に楽しかったって思ってもらえるが嬉しいです。今回、私自身が相当遊びまくったアルバムなので(笑)。アルバムタイトルの「フェルマータ」って、楽譜上の拍(はく)の機能が停止するという記号なんです。演奏者に音楽を委ねて、音楽をより面白くする記号というか。

自分の音楽が音譜だとしたら、拍というのが音楽ジャンルだったり、無意識に持っている自分ルールだと思うんです。今回そういったものを飛び越えてできたアルバムなので、タイトルの「フェルマータ」という言葉がぴったりだなと思っています。


杏沙子の過去・現在・未来が詰まった
ポップのおもちゃ箱。
1st アルバム『フェルマータ』
2月13日リリース

【収録曲】全11曲収録

M-1 着ぐるみ

M-2 恋の予防接種

M-3 ユニセックス

M-4 チョコレートボックス

M-5 よっちゃんの運動会

M-6 ダンスダンスダンス

M-7 アップルティー

M-8 半透明のさよなら

M-9 天気雨の中の私たち

M-10 おやすみ

M-11 とっとりのうた






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