#BSCラジオ #KURO(HOME MADE 家族 / eNBAND)1月23日放送後記

RADIO NEXUS、水曜日を担当するKUROです。


冒頭の朗読は、井岡瞬『代償』からでした。
これって小栗旬が主演で映画化もされているんですね。
ホント、ムナクソの悪くなる原作でしたよ(笑)
こんな悪い奴いるのかってぐらい。
でも、そういう気持ちになれたということは、作者の腕ですよね。大成功です。
子供の頃のトラウマ。皆さんはどうですか?
僕は映画『ジョーズ』を観てから、海が怖くてしょうがないです。
と言いながらも、千葉の九十九里浜でライフガードのバイトをしていたぐらい、泳ぎは得意なのですが(笑)
でも、サメに追われるのが嫌で水泳が上手になったのかもしれません。
プールでも追われるように泳いでましたから。
未来に残したい本は、小峰元「アルキメデスは手を汚さない」でした。
まず、何よりもキャッチにやられて購入しました。
だって、あの東野圭吾が「この小説との出会いが本嫌いだったバカ高校生の運命を変えた」って言うんですもん。そりゃ、気になりますよね。
70年代の学園を舞台に、若者の友情と反抗を描く青春ミステリー小説です。
時代背景が1972年ということで、出てくる学生たちがかなり大人びているんですが、そのギャップが今の視点で読むとかなり面白いです。
というのも、作者の小峰元も当時の若者に対する戸惑いが、おそらくあって、その戸惑いが“ミステリーのカギ”となっているからです。
そしてさらに僕からしてみると、その学生すら子供には見えず、“大人として価値観が古い”と思ってしまう。
きっとこうやって世代間で繰り返されていくんでしょうね。
逆に今、僕がその立場にあるんだと思います。


自分の音楽的ルーツを深堀する『BACKGROUND MUSIC』では、アメリカ西海岸のレジェンドラッパー、2Pacについて深堀してみました。東のビギー、西の2Pac。

東西抗争の末に二人とも凶弾で倒れてしまうわけですが、生きてたら48歳。惜しい才能を亡くしました。。
ビギーもね、大好きなラッパーだったんで。
あの頃のヒップホップは、本当に不良の音楽でした。
(もちろん、それだけではないんですけどね)
ただ、あのクラブの物々しい緊張感のなかで音楽に浸るのも文化だったな~と。

当然、暴力は容認されるべきではないのですが、生き様と作品がイコールな時代でしたね。2Pacは俳優としても一流で、やはり映画『JUICE』なんかは外せないですね。
あの映画は何回観たことか。
今観ても面白いし、当時の空気が味わえるので、オススメです。


毎度ユルいBから始まる『B-STYLE』のコーナーでは、Beautifulでした。

ちょっと哲学チックな話になりましたね(笑)

でも、僕はシンプルなものが好きで、見てくれよりも美学や美徳のある人に憧れます。

だから(これは関係あるかどうか分かりませんが)なるべく手荷物も少なく移動したいし、ジャラジャラ自分を飾り立てるのも嫌いです。

究極を言えば、T-シャツにジーンズの吉田栄作スタイルで(←古っ!)

現場に顔出して、パッと盛り上げて、サッと去るみたいな、生きていること自体が芸人、音楽家、クリエイターみたいなものに憧れます。

例えば、ステージで必要なものは最小限のものだけ。

最悪、DJがいなくても、机を叩いてそこにいる人たちを感動させられるような、そんな人。

得よりも徳を取る人。生き方が美しい人。

それが、僕にとってのBeautifulです。


というわけで、今回もご聴取ありがとうございました!

(ディレイ放送は土曜日の20時からになります)

次回の放送は1月30日(水)になります。

あなたの貴重な一時間が、僕のラジオを通して素敵になりますように。

これからも音楽や本が楽しく響いてくる番組を目指します!

KURO

BSC_Radio TOKYO

国内初の本格的音楽専門インターネットラジオ局「Backstage Caféの番組ブログです。