KURO「RADIO NEXUS」7月31日放送後記
温暖化ってもっと先のことだと思っていました。
ども、RADIO NEXUS、水曜日を担当するKUROです。
さて、今回番組の冒頭で朗読したのはこちら。
【ビートルズの連中とすれ違った。お互い、目も合わさない、会釈もしない、向こうはこっちが誰かなんて知ってもいないだろう】
(いかりや長介『だめだこりゃ』より)
ドリフターズってビートルズの前座を務めたことがあったって知っていました?
彼らの芸は、プロのミュージシャンとしての実積に裏打ちされたものなのです。だから“間”がいいんでしょうね。僕は芸人ではありませんが、きっとお笑いもリズムが大事なのだと思います。
いかりや長介さんは、元ベーシスト(ベースっぽい!)リズム担当です。日本で最初にフェンダーのエレキベースを持った人だとも言われています。(そりゃ、面白いわけだな)
ビートルズの前座は当初クレイジーキャッツが務める予定だったそうです。だけど多忙なため、お鉢がドリフに。そこでいかりやさんは、一曲入魂でやり逃げしようと思い立ちます。どうせみんな聴いてないから。観客の歓声の間隙を突いて、オチつけて終わり。ステージをサッと降りてすれ違うときの言葉が冒頭に朗読した箇所です。
カッコいいですね。まるでおもねっていない。
未来に残したい本、題して『BOOK TO THE FUTURE 2』では、大崎善生『赦す人』を紹介しました。
SMの大家、団鬼六(だん・おにろく)の生涯を大崎さんの目線を通して綴ったものです。僕はあまり団鬼六の作品を読んでいないのですが、ずっと気にはなっていて…。でも、SMの世界も、団鬼六の名前も怖くて食わず嫌いをしていました。ただ大崎さんの作品は大好きなので、ワンクッション置いてなら読めるかなと(笑)そう思って手に取ってみました。
結果…やはり興味深い人でした!名前とは裏腹にこんなにも人間愛に溢れた人がいたんだと考え改めました。飛び抜けた才能はあっても適応能力がなくて、ズタボロになる社会不適合者たち。アマ最強と言われた将棋の小池重明、元プロボクサーのたこ八郎。団鬼六は、そういった人たちをとことん可愛がった人でした。たとえ自分の財産を失ってもですよ!(もちろんそれはヤリスギだけどw)
読了後に僕が感じたのは、今の社会の息苦しさを団鬼六さんならどう思うのかな、でした。この先の未来は、もっとお互い赦し合う心が必要だよな~って思いました。オススメです。
自分の音楽的ルーツを深堀する『BACKGROUND MUSIC』では、Snoop Doggを紹介しました。2Pacと双璧を成す、西海岸を代表するラッパーです。
年代的にはもうオールドスクールの部類に属するのですが、年々好きになっている自分がいます。時にはレゲエに転身したり、アイドルと曲を作ったり、動きが全く読めませんが、全部Snoop色に染めてしまうところはさすがです。
もはやカンフーの達人のような佇まいです。ブルース・リーの言葉を借りるなら、水のようです。「Be Water」です。水には形がありません。コップの中に入れたらコップの形になり、ボトルに入れたらボトルの形になります。そう、Snoopは「水」なのです。
だからスタイルに古いも新しいもありません。老けないのです。不老不死です。Snoopってもしかたら最強のラッパーかもしれません。
今日のBから始まる『B-STYLE』は、Ballad(バラード)でした。
そこから端を発してたまたまトップガンのサントラの話になったのですが、まさかそのタイミングで来夏に公開される『トップガン』のティーザーがアップされるとは!僕たちもってる!とにかく朗報ですね。34年ぶりですよ。でも、なんで今!?(笑)
これは見に行かないとダメですね~。
さて、次回の放送は8/7(水)になります。(ディレイ放送は翌週の土曜日15時から!)
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あなたの貴重な一時間が、僕のラジオを通してまた素敵になりますように。
これからも音楽や本が楽しく響いてくる番組を目指します!
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KURO
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