KURO「RADIO NEXUS」6月12日放送後記

RADIO NEXUS、水曜日を担当するKUROです。
梅雨、真っ盛りですね。洗濯は雨が止んだ隙にするしかないです。

さて、本日番組の冒頭で朗読したのはこちら!

「ヒップホップは音楽ではない。ずばり、一定のルールのもとで参加者たちが優劣を競い合うゲームであり、コンペティションです」
(長谷川町蔵×大和田俊之『文科系のためのヒップホップ入門 1-2』から)

一巻目が2011年に刊行されて、だいぶ話題になりました。その二巻目が、去年2018年に発売されました。これ、いいですよ。長谷川町蔵さんは有名な音楽ライターで、大和田俊之さんは慶応義塾大学法学部の教授。(大和田さんのもう一つの著書『アメリカ音楽史』は名作!)
昨今のMCバトルブームでラップがすごい勢いで世間に認識されましたが、実のところヒップホップってなんだ? という問いに、この本は入門書として最適です。朗読した箇所を額面通り受け取ると、少し語弊があるかもしれませんが、でも「ヒップホップはゲームなんだ!」って捉えると、確かに解りやすいかもしれません。(歌詞でもよくヒップホップゲームって言うしね!)
もともと路上(ブロックパーティ)で始まった音楽で、武器をもたずに技で競い合うことで、治安維持に貢献したり、楽器が弾けない人たちでも音楽ができたり、“稼げない人が稼ぐ”、“奥の手を使う”という、一種のゲームメイクな側面があるのです。そう思ってこの音楽に接するとグッと理解が深まると思います。

フリートークでは、マイケル・ジャクソンが2006年に訪れた児童養護施設『星美ホーム』の話をしました。そこの「サローネ」と呼ばれる体育館が、老朽化により立て直しが必要で、そのために全国からマイケルファンが集まってチャリティ・イベントが行われました。なんてみんな優しいのでしょう。この優しさこそがマイケルだな~。とにかくその空間が温かくて…かなり心を動かされました。今、資金は半分まで集まったそうです。もしほんの少しでも気になった方がいたら、ぜひ力を貸してあげて下さい。

未来に残したい本、題して『BOOK TO THE FUTURE 2』ではこちらをご紹介しました!

五木寛之の『青年は荒野を目指す』

以前、ナット・ヘントフの『ジャズ・カントリー』を紹介したことがありますが、そのアンサー的な小説が日本に存在すると聞いて手に取りました。
そうです。これも僕が大好きな“音楽小説”です。どんな内容かと言いますと、就職活動を控えた大学生の主人公、ジュンが社会人になる前に、思い切って海外に行ってみたいと一念発起します。手荷物にはトランペットのケース。横浜港から日本海を渡り、シベリア大陸へ。その後フィンランドのヘルシンキからスウェーデンのストックホルム。白夜のバルト海を航海して、ヨーロッパの最西端に位置する、ポルトガルに移り、そこから船で大西洋を越えて最終地NYに行こうとする話。
音楽小説ではあるのですが、同時に旅行記というか、なんだか一緒に海外旅行をしているみたいで、こういう渡航ものって大好きです。まず旅程が飛行機じゃなくて、船だったりするのがいいんですよね~。おまけに貧乏旅行っていうのも好感持てます(笑)
そこで色んな出会いがあって、初めて女性と経験したり、海外の洗礼を浴びたり、地元のミュージシャンとバーで音楽を奏でたり…。世界を知って、人と交流して成長して、ジュンは青春を謳歌します。「人生は何度だってやり直しがきくんだな~」って思いました。いくつになっても、何度でも、荒野を目指しましょう!!

自分の音楽的ルーツを深堀する『BACKGROUND MUSIC』では、STINGを紹介しました。
元英国のロックバンド「ポリス」のボーカル兼ベーシスト。ジャンル分けするとロックなんですが、昔からヒップホップとやたらと愛称がいいんです。パフ・ダディ、ナズ(ついで言うと宇多田ヒカルも)多くの人たちにサンプリングされています。おそらく、ソロ活動でジャズ・ミュージシャンを起用することが増えたからでしょうか。もしくは、自身がベーシストというのもあるのかもしれません。だって低音と言えば、ブラックミュージックですから!個人的な思い出ですが、HOME MADE 家族のライブのPAをしてくれていたマルちゃんは、『English Man In NY』を必ずかけて、それを基準にして自分の音を作っていました。どの現場に行っても必ず『English Man In NY』だったので、間違いなく世界で一番聴いていると思います(笑)ヘタしたらSTINGよりも聴いているかもしれません。
最近、本人によるセルフカバー集も出たので、ぜひ改めて聴いてみて下さいね。

今日のBから始まる『B-STYLE』は、バックパッカーでした。
学生の頃に沢木耕太郎の『深夜特急』がすごい流行って、僕もだいぶ影響を受けました。おそらくそれで日本全国の“自分探し野郎たち”は、鞄一つでかなり海を渡ったと思います(笑)ヒッチハイクとか、一見危なそうなんですが、そもそも拾う側の人たちは理解ある人たちが多いので、わりと安全だったりします。そういえば一度ツアー中に東北道のサービスエリアで学生を拾ったことがありますね。あれもお互いに良い体験でした。
僕は大学生のときに学校を一年間休学して、カナダに行きました。一生懸命バイトでお金を貯めて。渡航費と向こうでの生活費を稼いだつもりでしたが、結局お金が足りなくて貧乏旅行になりましたね。それがまた良かったんですが。小さい頃に海外に住んでいましたが、あの頃の僕にとってそれはノーカウントだったんですよね。なんか自分の力で海外の扉をノックしてみたかったんです。若いときに思い切って旅するの、いいもんですよ!

さて、次回の放送は6/19(水)になります。
(ディレイ放送は翌週の土曜日15時から!)

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あなたの貴重な一時間が、僕のラジオを通してまた素敵になりますように。
これからも音楽や本が楽しく響いてくる番組を目指します!

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